寄生された側の頭胸甲は膨らみ、淡く黄色い姿が透けて見えますので、寄生されていればすぐにわかります。

鰓腔から取り出した姿です。これは背面です。

そしてこれは腹面です。頭は左側、腹部は右側で、体の両側には小さな脚が並んでいます。なお、写真の個体は雌ですが、腹部には体が細くて小さい雄がくっついています(分かりにくいですが、雌の腹部中央に頭を左にしてくっついています)。どのタイミングでショキタテナガエビに寄生するのか、どうやって繁殖し雄と雌が出会うのか、不思議ですね。

ショキタテナガエビは西表島固有種でありますので、本種も西表島固有種です。かつては気持ち悪いなと思ってしまいましたが、その希少性に加え、改めて見ると丸っこて脚も短く、なかなか可愛らしく思えてきました。