2014年01月05日

コガタノゲンゴロウ

当ブログでは初めての大型ゲンゴロウの紹介です。
和名は「小型の源五郎」ですが、体長は2cmを超えます。「小型」というのは、本州最大種の「ゲンゴロウ(=ナミゲンゴロウ)」と比べてのことなのでしょう。
本種は国外では温帯〜温帯域に広く分布しています。国内でも、過去には東北地方以南に広く分布していたようですが、一時期は南西諸島を除いて極めて少なくなってしまいました。
ところが、近年は四国や九州、本州西南部では回復傾向にあるようです。これは全国的に止水性の水生昆虫が激減傾向にある中、とても不思議なことです。
ブログコガタノゲンゴロウ1.jpg

下の写真ではわかりにくいですが、本種の腹面は赤みがかった黒色です。ちなみにゲンゴロウ(=ナミゲンゴロウ)の腹面は黄色です。
ブログコガタノゲンゴロウ2.jpg

本種は他のゲンゴロウ類と比べると飛行能力が高いと言われています(ただし、きちんと調べられたわけではなく、埋立地や、近くに本種の生息地がないような離島にできた湿地環境でも見つかったりすることから、そう推測されている程度だと思います)。また南西諸島では、他の水生昆虫が少ないコンクリートでできた池であっても、岸際から水の中に垂れ下がった植物の下を掬うとしばしば得られます。こういうことは、他の大型ゲンゴロウ類ではあまりみられないことです。これだけでは、現在の分布の拡大の説明にはなりませんが、要因の一つではあると思います。
posted by 源五郎 at 12:23| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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