2014年11月19日

アンガスナガケシゲンゴロウ

国内では北海道のみに分布するナガケシゲンゴロウ属の1種です。
体長は約2.5oと他のナガケシゲンゴロウ属と比較して小さく、また個体数も少ないことから採集は容易ではないようです。
アンガスナガケシゲンゴロウ.jpg

改訂版の図説日本のゲンゴロウでは、本種の標本写真はやや灰色がかかって見えましたので、生体を見たときに、褐色みが強いことに驚きました。

私自身は本種を採集したことがありません。この個体を送っていただきましたMさん、Hさんありがとうございました(実名を載せて良いものかどうかわかりませんでしたのでイニシャルとさせていただきました)。

北海道では、採集してみたい水生昆虫がまだおりますのでいつかまた行ってみたいです。
posted by 源五郎 at 09:55| Comment(1) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月05日

フタキボシケシゲンゴロウ

トカラ〜沖縄島に分布する流水性のゲンゴロウです。体長は2.5oほどです。
河川中・上流域の流れが緩やかで、岸から植物が垂れ下がっているところや、枯れ枝が溜まっているような場所でみられますが、個体数は少なく、一度にたくさん採集した経験はありません。
上翅には和名の通り黄色い紋が左右にあり、たいへんかわいらしいゲンゴロウです。
フタキボシケシゲンゴロウ.jpg
posted by 源五郎 at 11:07| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月05日

コガタノゲンゴロウ

当ブログでは初めての大型ゲンゴロウの紹介です。
和名は「小型の源五郎」ですが、体長は2cmを超えます。「小型」というのは、本州最大種の「ゲンゴロウ(=ナミゲンゴロウ)」と比べてのことなのでしょう。
本種は国外では温帯〜温帯域に広く分布しています。国内でも、過去には東北地方以南に広く分布していたようですが、一時期は南西諸島を除いて極めて少なくなってしまいました。
ところが、近年は四国や九州、本州西南部では回復傾向にあるようです。これは全国的に止水性の水生昆虫が激減傾向にある中、とても不思議なことです。
ブログコガタノゲンゴロウ1.jpg

下の写真ではわかりにくいですが、本種の腹面は赤みがかった黒色です。ちなみにゲンゴロウ(=ナミゲンゴロウ)の腹面は黄色です。
ブログコガタノゲンゴロウ2.jpg

本種は他のゲンゴロウ類と比べると飛行能力が高いと言われています(ただし、きちんと調べられたわけではなく、埋立地や、近くに本種の生息地がないような離島にできた湿地環境でも見つかったりすることから、そう推測されている程度だと思います)。また南西諸島では、他の水生昆虫が少ないコンクリートでできた池であっても、岸際から水の中に垂れ下がった植物の下を掬うとしばしば得られます。こういうことは、他の大型ゲンゴロウ類ではあまりみられないことです。これだけでは、現在の分布の拡大の説明にはなりませんが、要因の一つではあると思います。
posted by 源五郎 at 12:23| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月15日

アンピンチビゲンゴロウ

国内では八重山諸島の石垣島、西表島、与那国島から記録されているチビゲンゴロウ属の一種です。体長は2.2〜2.5mmです。
日当たりがよく水深の浅い開放的な水域にみられ、写真の個体は同様な水域に生息する多数のアマミチビゲンゴロウに混じって得られました。ただし、現地での個体数はたいへん少なく、採集は容易ではありません。
本種は、アマミチビゲンゴロウと比較しますと一回り大きいことと、上翅に白色部が目立つ特徴的な模様があることで区別が可能です。
アンピンチビゲンゴロウ.jpg

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2013年01月18日

ヒコサンセスジゲンゴロウ

体長5mmほどのセスジゲンゴロウの仲間で、同属他種と比較しますと鞘翅の色合いが淡い個体が多いです。
九州と本州(主に西日本)で確認されていますが産地は少ないようです。ただし、本種は山間部の轍に溜まった水たまり、染み出し水のたまりのような、非常に浅い(というか水深がほとんどない)場所に生息していますので、普通のゲンゴロウ採集ではまず得られません。ですので本種を狙って探す必要がありますが、逆にそのような場所を探せば、もっといろんな場所で採集されるのではないかと思っています。

以前に紹介しましたナチセスジゲンゴロウとは非常によく似ていて、私は正直区別ができません。オスの交尾器の形状の違いで区別できると言いますが、そんなに違いがあるものなのか、個人的には疑問に思っています。機会があれば、ヒコサンセスジゲンゴロウのタイプ産地である福岡県産の個体を含めて、いろんな産地の個体の交尾器を比較してみたいです。

この個体は本州産ヒコサンセスジゲンゴロウのオスです。
ヒコサンセスジゲンゴロウ♂.JPG

これはヒコサンセスジゲンゴロウのオスの交尾器です。
ヒコサンセスジゲンゴロウ♂交尾器.JPG

最後に、この個体をくださったYさん、ありがとうございました(もうすでに、本種の紹介をしていたと思っていましたので、載せるのが遅くなりました)。
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2012年12月07日

クロヒメゲンゴロウ

国内では北海道に分布するゲンゴロウです。体長は10〜11oほどです。
以前に紹介しましたヨツボシクロヒメゲンゴロウと比べますとやや小さいこと、上翅の黄色い紋は不明瞭であることなどから区別できます。
ブログクロヒメゲンゴロウ?オス.jpg

また、オスの腹部末端には縦の稜線がある(下の写真の赤い矢印の部分)ことも本種の特徴です。
ブログクロヒメ♂腹部2.jpg
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2012年12月06日

タカネマメゲンゴロウ

北海道に分布するマメゲンゴロウの仲間です。
マメゲンゴロウと比べますと、体長は7〜8oと若干大きく、体型もわずかながらより細長いです。
ブログタカネマメゲンゴロウ.jpg

この仲間は分類学的にも未解決の部分があるうえ、自分の手持ちの標本数も少ないことから、写真の個体が本当にタカネマメゲンゴロウなのかあまり自信はありませんが、以下に示しましたいくつかの形態的特徴から判断しました。

オスの前脚の爪が長く、第5フ節とほぼ同長である。
ブログタカネマメ前脚2.jpg

後脚の第5フ節は第4フ節の約1.5倍の長さである。
ブログタカネマメ後脚.jpg

前胸腹板突起は両側にあまり広がらず、端部の直前で少し広がって細まる。
ブログタカネマメ前胸腹板.jpg

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2012年11月30日

ヨツボシクロヒメゲンゴロウ

国内では北海道に分布する北方系のゲンゴロウです。
体長は11~12oで、基本的にはやや金属光沢を帯びた黒色ですが、頭部に赤褐色の2個の紋と、上翅の両側と末端付近には、それぞれ縦長と丸い黄色の紋があります。
ブログヨツボシクロヒメゲンゴロウ?メス.jpg

なお、本種の近縁種としてはクロヒメゲンゴロウが知られています。図鑑には両種の区別点が示されているものの、手持ちの標本数がわずかなのもあり、同定能力が低い私にとっては自信を持って区別できないでいます。この個体はメスですが、ヨツボシクロヒメゲンゴロウのメスの腹部末端は三角形に切れ込むとあり、まあ、そんなように見えなくもなかったのと、上翅の4つの斑紋が明瞭なので本種と同定しました。でも、クロヒメゲンゴロウにも上翅の4つの斑紋は不明瞭ながらあるようですから、ちょっと自信がありません。
北海道のゲンゴロウ類では、この仲間以外にもマメゲンゴロウ属やナガケシゲンゴロウ属はどれもよく似ていて、標本数の少ない状態では比較ができずに未同定のままのものがあります。難しいですね。
posted by 源五郎 at 09:11| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月12日

カノシマチビゲンゴロウ

前回紹介しましたエゾカノシマチビゲンゴロウによく似ていますが、本種は本州のみに分布します。体長は同じく約4oです。一般に標高の高い清流に生息するとのことで、そのような場所での採集経験に乏しい私はまだ野外で見たことがありません。この写真の個体は、海獣さんからいただいたものです。海獣さん、ありがとうございました。
エゾカノシマチビゲンゴロウと比べますと、上翅末端は、オスでは膨れ、メスでは強く張り出してトゲ状の突起を有します。また、上翅の模様も縦スジがより不明瞭で、色も少し紫がかった茶色です。
こうやって2種を並べて見比べてみると、確かにずいぶん雰囲気が違いますね。

この写真の個体はオスです。
カノシマチビゲンゴロウ♂.jpg

そしてこの写真の個体はメスです。上翅末端にトゲ状の突起があるのがわかります。
カノシマチビゲンゴロウ♀.jpg
posted by 源五郎 at 11:20| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月11日

エゾカノシマチビゲンゴロウ

国内では北海道にのみ分布するゲンゴロウです。国外では、ヨーロッパ北部からシベリア、モンゴルまで広く分布するようです。体長は約4oで、清流の流れが緩やかな場所に生息しています。現地では、他の流水性ゲンゴロウ類とほぼ同所的にみられました。
本州に分布するカノシマチビゲンゴロウと比べますと、上翅末端はオスではほとんど膨らまず、メスにある歯状突起もより弱いことで区別できます。また、上翅の縦スジはかなり明瞭です。
余談ですけど、本種の生息地は、いかにもヒグマが出そうでした。幸い、出くわすことはありませんでしたけど、私はいざという時のために、遠くまで届くハチ用の殺虫剤を常に持っていました。北海道に採集に行かれる方はくれぐれもご注意ください。

この個体はオスです。
ブログエゾカノシマチビゲンゴロウオス.jpg

そしてこの個体はメスです。
ブログエゾカノシマチビゲンゴロウ.jpg
posted by 源五郎 at 21:56| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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