2012年06月17日

リュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ(沖縄島産)

本種に関しましては以前に西表島産の個体を紹介しましたが、今回は沖縄島産の個体を紹介します。
沖縄島では北部の山間部にある湿地や小規模な水たまりでみられるようです。
先日、地元の方に案内していただきましたが、残念なことにそのときには見つけることはできませんでした(その後、その方の案内でとんぼさんが採集された個体を撮影することができました)。
西表島産の個体と比較して、鞘翅の色が薄くてかすり模様状であることから、ずいぶん違った印象を受けます(沖縄島の個体は鞘翅の模様が異なることを教えていただきましたぱきたさん、ありがとうございました)。

この個体は雄です。
ブログ沖縄島産リュウキュウオオイチ♂.jpg

こちらは雌です。多くの個体を見たわけではありませんので、雌雄で鞘翅の模様が異なるのかはわかりませんし、もちろん個体差もあるでしょうけど、この2個体に関しては雌のほうが模様が少し薄かったです。
ブログ沖縄島産リュウキュウオオイチ♀.jpg

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2012年06月16日

チンメルマンセスジゲンゴロウ

体長5.5oほどのセスジゲンゴロウ属の1種です。
左右の鞘翅にある条溝(点状のくぼみが連続して線状に見えるもの)は10本で、同属他種よりも多いです。体も大きくて細長く、一見して区別ができます。
国内では、主に九州から沖縄にかけて広く分布していますが、先島諸島(宮古諸島+八重山諸島)では確認されていないようです。また、本州でも静岡県と秋田県では記録があり、なぜこのような分布になったのか、興味深いものがあります。ただ、産地数はいずれの地域でも少なく、水生昆虫の採集をしていたら偶然採れた、ということはしばしばあるものの、本種を狙って採集しようと思うとなかなか難しいゲンゴロウです。

セスジゲンゴロウ属は一般に不安定な水域を好む傾向がありますが、私個人の経験では、本種は池沼で得られることが多く、比較的安定した水域を好むような印象があります。
ブログチンメルマンセスジゲンゴロウ.jpg

本種のオスの交尾器はボコボコと複雑な形状をしているのが特徴です。
ブログチンメルマンセスジゲンゴロウゲニ.jpg
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2012年05月19日

ナチセスジゲンゴロウ

体長5o弱のセスジゲンゴロウ属の1種です。
和歌山県のほかに、宮崎県や広島県からも記録があります。
私は本種の採集経験はありませんが(写真の個体は和歌山県産のいただきものです)、池や沼、水田などには生息せず、林内の極めて浅い湿地や水たまりなどに生息するようです。ブログナチセスジゲンゴロウ.jpg
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2012年04月18日

ニセモンキマメゲンゴロウ

前回紹介しましたモンキマメゲンゴロウによく似た種です。
ごく近年に記載された種で、これまで北海道および青森県で確認されています。写真を比較していただければわかるかと思いますが、前胸背や鞘翅の黄紋がモンキマメゲンゴロウよりも多いです。
モンキマメゲンゴロウと同じく流水性の種で、私が採集した場所では、まったく同所的に生息していました。
私は記載される前に一度、本種を採集したことがあります。その時は、黄色い紋が多いモンキマメだなあと思い、「スーパーモンキ」と呼んでいました。モンキマメゲンゴロウには、黄色の紋の程度に個体差があり、ほぼ紋がないように見える個体もいますので、反対に紋の多い個体がいてもおかしくないだろうと思ったんですよね。
ブログニセモンキマメゲンゴロウ.JPG
posted by 源五郎 at 21:59| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月17日

モンキマメゲンゴロウ

国内では北海道から九州まで分布するゲンゴロウです。体長は7〜8oです。
流水性のゲンゴロウで、上流域から下流域まで広い範囲に分布します。個体数も多く、流水域で生息するゲンゴロウの中ではもっとも普通にみられます。
ブログモンキマメゲンゴロウ.JPG
ちなみに、モンキチョウは(黒い)紋のある黄色いチョウという意味ですが、本種は同じモンキでも、黄色い紋のあるマメゲンゴロウという意味です。ゲンゴロウにはキベリとか、キボシとか名の付くのがいますから、そう考えますと、本種もキモンマメゲンゴロウのほうが良かったのかもしれませんね(?)
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2012年03月02日

マメゲンゴロウ

体長7mmほどのゲンゴロウで、国内では北海道から南西諸島まで広く分布しています。
普通種で、他のゲンゴロウ類が少ない暗めの水域でも見ることができますし、止水域だけでなく河川の流れの緩やかな場所で採集できることがあります。
北海道では、マメゲンゴロウの仲間が何種か知られ、いくつかの種の写真も撮っているのですが、得た個体数が少ないために同定に自信がないままでいます。暖かくなったらまた北海道に行って、いろんなマメゲンゴロウの仲間を見てみたいと思っています。
ブログマメゲンゴロウ.jpg
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2012年02月25日

ホソコツブゲンゴロウ

前回のブログの続きです
ということで、すくった指の先にいたゲンゴロウは、このホソコツブゲンゴロウだったのでした。


体長1.3〜1.5mmと極めて小型のゲンゴロウです。コツブゲンゴロウ科に属します。
本種は、国外では東南アジアからオーストラリアまで広く分布するようですが、国内ではこれまで沖永良部島、西表島、与那国島でのみ確認されています。
ブログホソコツブゲンゴロウ2.jpg

腹面の写真です。分かりにくいですけど、後ろ脚の付け根のところが板状になっていて、コツブゲンゴロウ科であることが確認できます。
ブログホソコツブゲンゴロウ3.jpg

国内での記録はKamite et al.(2005)が最初で、実は私もこの報告の著者の一人です。
私はその中の沖永良部島の記録に関わっていますので、少しその時の話をしたいと思います。もう、今から10年程前のことになりますが、私の知人で魚類分類がご専門のY氏から「沖永良部島の海岸近くの池でミミズハゼを探していたらゲンゴロウが採れました。必要でしたら差し上げます」といった内容の連絡がありました。
こういった連絡は何人かの知人からしばしばありますが、正直なことを話しますと、多くの場合、普通種である場合が多いです。でも、わざわざ連絡してきてくれたことは嬉しいことですのでいつもありがたく頂くことにしていますし、時にはびっくりするものが送られてくることもあります。
今回の場合は、当時出かけたことがない沖永良部島産ラベルということで、それだけでも嬉しかったのですが、後日届けられた小さなサンプル瓶を見て驚きました。
その小ささから、図説日本のゲンゴロウには載っていない種であると、すぐに感じられたからです。

そこで、昆虫採集でいつもお世話になっている静岡在住のT比良さんをお誘いして、沖永良部に行き採集を試みました。
その池には水草が生えていたので、通常のゲンゴロウ採集と同じすくい取りをしたのですが、採れるのはチャマダラチビゲンゴロウばかり…。だんだんと焦りを感じてきました。その時、最初の採集者のYさんがミミズハゼを探していた時に見つけたことを思い出し、試しに岸際の砂利をかき混ぜて採集をしてみたところ、しばらくして本種が採れ出したのでした。

それにしても、本種を直接狙った採集でも、あまりの小ささから見つけにくいと感じられたのに、魚類を探していて本種を見つけたYさんの「選球眼」ならぬ「選生物眼」には恐れ入るなあと思った次第です。

posted by 源五郎 at 09:44| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月24日

リュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ(西表島産)

前回紹介しましたホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウの亜種です。
沖縄島・石垣島・西表島で確認されています。ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウとは、体長がより小さく、体型がやや細長いことなどで区別されます。
西表島では林道脇の湿地に普通ですが、島の主要道路にあるコンクリート製の水路でも見つかることがあります。
ブログリュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ.JPG
posted by 源五郎 at 18:48| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月23日

ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウ

体長17oほどの中型のゲンゴロウです。
湧水のあるような小規模の水たまりや水深の浅い池などでみられます。本州固有で、関西のごく一部のほか、関東・東北地方にかけて分布しますが、産地は限られているうえ、近年はさらに減少傾向にあるようです。
どこか和風で渋みのある模様がかっこよく、人気のある種です。
これらはいずれも東北地方産の個体です。
ブログホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウ.JPG

ブログホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウ.jpg
posted by 源五郎 at 21:03| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月19日

メススジゲンゴロウ

体長15oほどの中型ゲンゴロウで、中部以北の本州と北海道に分布します。
山間部の池沼に限ってすんでおりますが、北海道では平野部に産することもあるようです。
この写真は、もう10年ほど以上も前に、水槽に入れた個体を横からポジフィルムで撮影したものです。スキャンしてデジタルデータにしたせいか、どこかぼやけた感じになっているのが気になっています。
デジカメで撮り直したいなと思いつつなかなか機会がありません・・・。

これはメススジゲンゴロウのオスです。ハイイロゲンゴロウに似ているようにも見えますが、本種のほうが格調高いというか、カッコイイです(かなり主観的な意見ですけど・・・)。
ブログメススジゲンゴロウオス.jpg
こちらはメスです。和名の通り、メスの鞘翅には4条の幅広い溝があります。
ブログメススジゲンゴロウメス.jpg
posted by 源五郎 at 21:37| Comment(2) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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