2012年01月13日

カラフトシマケシゲンゴロウ

北海道に産するシマケシゲンゴロウ属の1種で、体長は約4oです。近似種のシマケシゲンゴロウとよく似ていますが、腹面の皺が顕著で光沢が弱く、上翅の点刻はより大きくて密なことで区別できるようです。ただ、これらはあくまでも両種を比較した場合ですので、単体での同定には、やっぱりオスの交尾器を確認する必要があります。
と、なんだかいろいろ書きましたが、実際は私もこの個体をきちんと同定したわけではありません。一応、本州産のシマケシゲンゴロウと比較しますと、上翅の点刻が密に見えましたし、(同定の根拠になり得るかは分かりませんけど)色や模様もずいぶん違っているように見えましたので、カラフトシマケシゲンゴロウかなあと判断した程度です。もし間違っていたらすみません。
ちなみに、この写真の個体の鞘翅には小さい泡が少なくとも2個付いています。撮影中、泡が気になって何度も取り除くように努力したのですが、毛深くて泡が抜けないので断念しました。でも、やっぱり何度見ても気になります。
ブログカラフトシマケシゲンゴロウ.JPG
posted by 源五郎 at 21:29| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月10日

ハイイロゲンゴロウ

北海道から与那国島まで、国内ではほぼ全域に分布するゲンゴロウです。中型種で、体長は10〜16oです。
多くのゲンゴロウ類が都市部の人工的な水環境には住めないのに対し、本種はコンクリート製の池やゴムシート張りの貯水池でも見られることがあります。と言いますか、むしろそのような環境でよく目にする反面、多くのゲンゴロウ類が好むような池ではあまり採集した経験がありません。また、塩分の耐性も強いようで、港内や海水を入れたタンクから得たこともあります。
私の職場にあるコンクリート製の池には夏になると極めて大量のハイイロゲンゴロウがみられますが、秋になるとパッタリといなくなります。夏前までどこにいるのか、そして秋以降どこに行くのか分かりませんが、明らかに放浪癖があり、本種の生態は他のゲンゴロウ類とはかなり異なるように思います。

本種はそこそこの大きさであることと、都市部でも見られることから、ゲンゴロウ類に興味をもち始めた方から「ゲンゴロウを採った」と連絡があった場合、たいていがこのハイイロゲンゴロウです。
 
本種は常に泳ぎ回っているので、撮影はかなり難しいです。
ブログハイイロゲンゴロウ.JPG

これはハイイロゲンゴロウの終齢幼虫です。
ブログハイイロゲンゴロウ終齢幼虫.JPG

2014年6月28日追記
ハイイロゲンゴロウの蛹の写真を追加しました(以前、間違えてヒメゲンゴロウの写真として紹介していたものです)。
ハイイロゲンゴロウの蛹.jpg
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2012年01月05日

オキナワスジゲンゴロウ

南西諸島に分布するシマゲンゴロウ属の1種で、体長は12oほどです。
黄色のラインが美しく、品のあるゲンゴロウです。
八重山諸島では今も普通にみられますが、地域によっては減少傾向にあり、例えば沖縄島では絶滅に瀕しているようです。
ブログオキナワスジゲンゴロウ.JPG

これはオキナワスジゲンゴロウの終齢幼虫です。シマゲンゴロウの幼虫に似ていますが、よりツヤがあるように感じられます。
ブログオキナワスジゲンゴロウ終齢幼虫.JPG

2013年6月18日追加
上翅基部内方に黄色の紋がある個体です。このような模様の個体は時々見られます。少しシマゲンゴロウに似ていますね。
オキスジ模様変異.jpg

posted by 源五郎 at 21:31| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月01日

シマゲンゴロウ

あけましておめでとうございます。
新年ということで、模様がきれいで、めでたい雰囲気をもつ(かどうかは分かりませんけど)シマゲンゴロウを紹介します。

体長13oほどの中型のゲンゴロウです。丘陵地の棚田など、水質の良好な沢水が入り込むような止水域に見られることが多いです。黄色の縦条と円紋が目立つ可愛らしいゲンゴロウのため、人気も高いです。
近年は減少傾向にあるように思います。
ブログシマゲンゴロウ.JPG

これはシマゲンゴロウの卵です。大型種とは異なり、植物の茎の中には産まず、表面に付着させます。
ブログシマゲンゴロウ卵.JPG

これはシマゲンゴロウの終齢幼虫です。頭部前縁中央に目立つ白色部分があります。これが本種のみの特徴か分かりませんが、私は野外での幼虫判別の時には目安の1つにしています。
ブログシマゲンゴロウ終齢幼虫.JPG
posted by 源五郎 at 10:20| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月24日

チビコツブゲンゴロウ属の1種

見た目はムモンチビコツブゲンゴロウに極めてよく似た種です。
八重山諸島の山間部の湿地より得られています。
ブログムモンチビコツブゲンゴロウ?2.JPG
ムモンチビコツブゲンゴロウと比較すると、体は一回り小さく、やや細めで、体色がより淡いです。下の写真は、左が八重山諸島産チビコツブゲンゴロウ、右が本州産ムモンチビコツブゲンゴロウ、中の2個体が八重山諸島産チビコツブゲンゴロウ属の1種です。
西表のゲンゴロウ.jpg
別種なのか、別亜種なのか、はたまた同種なのかは私には分かりません。
ムモンチビコツブゲンゴロウにもまだ学名がついていませんし、この仲間は分類学的な再検討が必要なグループといえます。
posted by 源五郎 at 18:21| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月09日

コクロマメゲンゴロウ

体長6oほどのモンキマメゲンゴロウ属の1種です。
クロマメゲンゴロウやホソクロマメゲンゴロウによく似ていますが、やや小型であること、体型は逆卵形で、体の後半は後方に向って狭まること(つまり、ややほっそりしている)で区別できると言いますが、私にはよく分かりません。正確にはやはり交尾器を確認する必要があります。
本種の交尾器も紹介したかったのですが、撮影していませんでした。撮影できたら追加したいと思います。
本種は、クロマメゲンゴロウやホソクロマメゲンゴロウと比較して、やや標高が高いところの、山間部のしみだし水で見られることが多いです。
ブログコクロマメゲンゴロウ.JPG
posted by 源五郎 at 11:58| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月01日

キベリマメゲンゴロウ

国内では北海道から九州に広く分布するモンキマメゲンゴロウ属の1種です。
体長は約7oで、その名の通り、前胸背の側面や鞘翅は黄色く縁取られます。
本種は流水性のゲンゴロウで、一般には規模の大きな河川の中流域に多い気がします。ふと思い直してみると、規模の小さな河川では、私は採集した経験がありません。また、河川形態がいわゆるBb型のまま海に注いでいる河川では、河口域でも見られます。
生息している場所での個体数は多く、河川脇のアシが生えている砂地などでは、時として大量に見られることがあります。
ブログキベリマメゲンゴロウ.jpg
posted by 源五郎 at 19:09| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月30日

ホソクロマメゲンゴロウ

モンキマメゲンゴロウ属の1種で、体長は約7〜8oほどです。
本州・四国・九州に分布しています。
私の数少ない採集経験では、丘陵地の谷戸田脇の浅い湿地などで得ていますが、一般には山地にも見られるようです。
ブログホソクロマメゲンゴロウ.JPG
クロマメゲンゴロウやコクロマメゲンゴロウとはよく似ており、正確な同定には交尾器を確認することが必要です。
本種の交尾器は先端が尖らずに丸いです。
ブログホソクロマメゲンゴロウ交尾器.JPG
posted by 源五郎 at 13:09| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月01日

ウスイロシマゲンゴロウ

体長10oほどのシマゲンゴロウ属の1種です。
鞘翅に模様があることが多い本属の中では、目立った模様がなくやや地味な印象を受けます。
国内では関東以南に分布します。関東では稀な種のようですが、静岡では特別珍しい種ではありませんし、南西諸島ではもっともよく目にするゲンゴロウの1種です。
山間部には少なく海岸線の池沼に多い気がします。
ブログウスイロシマゲンゴロウ.JPG

2015年4月6日追記
これはウスイロシマゲンゴロウの3齢幼虫です。蛹になるための上陸直前の個体です。
ウスイロシマゲンゴロウ3齢幼虫.jpg

そしてこれは本種の蛹です。
ウスイロシマゲンゴロウの蛹.jpg
posted by 源五郎 at 16:41| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月30日

キボシチビコツブゲンゴロウ

国内では関東地方以南に分布するコツブゲンゴロウ科の1種です。
東南アジアにも広く分布するようですが、なぜか南西諸島からは確認されていません。そういえば、国内からは絶滅したと考えられるスジゲンゴロウも、東南アジアからは分布が確認されていますが、奄美諸島以南の南西諸島からは報告がありません。不思議ですね。
本種は体長3mmほどで、生きているときには黄色の斑紋が目立ちます。また、眼と眼の間にある黒い斑紋も特徴的です。
一般には水草や、枯死した植物体が豊富な池沼に生息していますが、これまで国内での産地は極めて限られており、かなり珍しい種であるといえます。
ブログキボシチビコツブゲンゴロウ.jpg

なお、この個体はおいかわ丸氏よりいただきました。貴重な個体をお送りくださりありがとうございました。
posted by 源五郎 at 10:09| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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