2011年10月24日

ムツボシツヤコツブゲンゴロウ

体長2.5oほどのコツブゲンゴロウ科の1種です。
通常、鞘翅は黒色で、鮮やかで大きな黄色の斑紋が並びます。小型種ではありますが、斑紋の美しさは日本のゲンゴロウ界でもかなりの上位に位置すると思います(ライバルはシマゲンゴロウやトダセスジゲンゴロウあたりでしょうか。)。
私の生まれ故郷の静岡県西部には幸い本種の生息地が多数あり、かつ生息地での個体数密度は比較的高いことが多いため、今となってはあまり珍しいという印象を個人的には受けませんが、よく考えますと他の地での採集経験の記憶がありません。もしかしますと、かなり珍しい種なのではないかと思います。
ブログムツボシツヤコツブゲンゴロウ.jpg
本種の鞘翅の斑紋には個体差があります。稀ですが、以下のように鞘翅の大部分が黄色の個体もみられます。
ブログムツボシツヤコツブゲンゴロウ2.jpg
posted by 源五郎 at 00:28| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月23日

ツヤコツブゲンゴロウ

体長3.5mmほどで、コツブゲンゴロウ科に属します。
鞘翅は真っ黒で、黄色の小さな斑紋がいくつか付いています。
南西諸島に分布し、植物の多い池沼や水田にみられます。いる場所にはたくさんいますが、どこにでもいるというわけでもなく、生息地はやや局所的です。
コツブゲンゴロウの仲間は背中の盛り上がりが強いので、撮影時のピント合わせに苦労します。それに、コツブゲンゴロウの仲間や、ガムシの仲間は下を向いていることが多いのですが、そういったときに写真を撮ると、どこかしょんぼりした感じの写真になってしまうんですよね。被写体が若干上を向いた瞬間を見逃さず、頭部から前胸背にかけてピントを合わせると、キリッとして、体全体にそれなりにピントがあった写真が撮れますが、本種はなかなか上を向いてくれず、この程度の写真が精一杯でした。
虫が理想の恰好でポーズとってくれれば撮影はすぐに終わるのですが、その格好とってもらうためだけに何時間もかかることがあります。それが標本個体の撮影にはない、生き虫撮影の難しくイライラするところであり、でも粘ればよい写真が撮れるという面白いところでもあるんですよね。
ブログツヤコツブゲンゴロウ.jpg
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2011年10月22日

ムモンチビコツブゲンゴロウ

体長約2mmほどの微小種で、水草が豊富な池沼に生息しています。
小さくて見つけにくいというのもありますが、既知産地は極めて限られています。ただ近年、新たな生息地も見つかっているようです。これまでの経験上、ヤギマルケシゲンゴロウと同所的に生息していることが多いように思います。
なお、本種には学名(世界共通の生き物の呼び名)がまだ付いていません。
ブログムモンチビコツブゲンゴロウ.jpg
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2011年10月14日

ハイバラムカシゲンゴロウ

昨年に新種記載されたばかりの地下水生のゲンゴロウで、静岡県大井川の伏流水のくみ上げ水から得られています。
体長は約1mmと極めて小さく、地下水生なので眼が退化しています。
体は飴色の半透明で、観察下では泳がずに底を歩いているだけでした。
この個体はいただきものですが、私は生きた地下水生のゲンゴロウを見るのは初めてで、正直たいへん興奮しました。本個体を提供してくださったKさん、本当にありがとうございました。
なお原因は分かりませんが、この個体は体全体にミズカビのようなものが密生しています。

できれば、どこかの井戸水で地下水生のゲンゴロウを探してみたいなと思っているのですが、なかなか実現できません。ですけど、ムカシゲンゴロウの仲間はおそらくはもっと広い範囲にいるでしょうから、井戸さえ見つけられればやってみる価値は充分にあると思います。
ハイバラムカシゲンゴロウ2.JPG
ハイバラムカシゲンゴロウ3.JPG
posted by 源五郎 at 00:27| Comment(9) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月13日

エゾヒラタヒメゲンゴロウ

体長20mmほどのゲンゴロウで、国内では北海道と青森県の一部に分布します。
植物が豊富なやや浅い湿地などでみられます。
形態や体色など、ぱっと見た目はヒメゲンゴロウ属によく似ていますが、とにかく大きいです。
ブログエゾヒラタヒメゲンゴロウ.jpg

本種の特徴は、鞘翅の指紋状の縮刻です。図説日本のゲンゴロウでも、「他に例を見ない」とあります。
ブログエゾヒラタヒメゲンゴロウ2.jpg
posted by 源五郎 at 08:37| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月12日

キタヒメゲンゴロウ

国内では北海道のみに分布するヒメゲンゴロウ属の一種です。体長は約11mmで、ヒメゲンゴロウと同じか若干小さいです。体型もよく似ていますが、よく見ると少し丸みがあることで、慣れれば大きさや体型で区別できるかもしれません。
ブログキタヒメゲンゴロウ.jpg

これはキタヒメゲンゴロウの頭部と前胸背です。前胸背の黒紋は楕円形をしています。また、眼と眼の間にある黒い模様はつながっています(ヒメゲンゴロウ属の他の3種は中央で離れています)。
ブログキタヒメゲンゴロウ頭部.JPG

また、前胸腹板(黄色の矢印)が黄色いこともヒメゲンゴロウとのよい区別点になります(ヒメゲンゴロウは黒褐色をしている)。このほか、写真では示しませんがオスの前肢の爪が長いことも特徴です。
ブログキタヒメゲンゴロウ腹面.JPG
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2011年10月11日

エゾヒメゲンゴロウ

体長13〜14mmほどのヒメゲンゴロウ属の一種です。
国内では、北海道のほか本州や九州、伊豆大島や八丈島などの離島でも確認されています。ただし、北海道を除けば産地は極めて限られるようです。
本種は、原生林内の小規模な水たまりに生息するとされています。写真は静岡県産の個体ですが、静岡県では富士山麓の涸れ沢にある岩盤上にできた水たまりに限って確認されています。生息密度が高い場所では岩盤にペタペタととまっている姿がみられることもあります。
こういった場所では、網を入れても他の生物はほとんど採れません。なぜこういった場所を好むのか非常に興味深いです。
ブログエゾヒメゲンゴロウ.JPG

これはエゾヒメゲンゴロウの頭部と前胸背です。前胸背の黒紋が丸いことで同属他種と容易に区別できます。
ブログエゾヒメゲンゴロウ頭部.JPG

本種がみられる涸れ沢です。
水が流れていない沢にゲンゴロウを探しに行くのは不思議な感じです。
ブログ涸れ沢.JPG

岩盤上にある水たまりです。普通でしたらこんなところにゲンゴロウがいるの?と思ってしまいますが、この写真の水たまりには4個体のエゾヒメゲンゴロウがいました。他の水生生物は全くいませんでしたが、ミミズの溺死体がありました。こういったものを餌にしているのでしょう。
ブログ涸れ沢2.JPG

2012年8月20日追加
エゾヒメゲンゴロウの幼虫です。以前採集した場所からはやや離れた場所で採集しました。ここではユスリカの幼虫がいました。採集後、幼虫に与えてみたところ食べていましたし、他にはたいした生き物がいませんので、当地のエゾヒメゲンゴロウの幼虫はユスリカ幼虫を主なエサとしていると考えられます。
エゾヒメゲンゴロウ幼虫.jpg
posted by 源五郎 at 09:28| Comment(4) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月10日

オオヒメゲンゴロウ

ヒメゲンゴロウよりも一回り大きく、体長は13〜14mmほどです。鞘翅の色もより黒みがあり、慣れれば野外での判別も容易です。
暗くて浅い湿地を好むため、通常の田んぼや池沼での採集ではあまり採れませんが、いそうな場所を狙うと案外とみつかります。
北海道と本州に分布します。
ブログオオヒメゲンゴロウ.JPG

これはオオヒメゲンゴロウの頭部と前胸背です。本種の前胸背の黒紋は横に長いです。
ブログオオヒメゲンゴロウ頭部.JPG
posted by 源五郎 at 00:19| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月09日

ヒメゲンゴロウ

体長12oほどのゲンゴロウです。
国内では北海道から沖縄県の与那国島まで、国外でもアジアからヨーロッパ、オーストラリアなどかなり広い範囲に分布します。
いわゆる「ド普通種」で、都市部近郊でもみられることがありますが、何となく、以前ほどは見なくなったような気がするのは気のせいでしょうか。
ブログヒメゲンゴロウ.JPG

これはヒメゲンゴロウの頭部と前胸背です。ヒメゲンゴロウ属は頭部や前胸背の模様での判別が有効です。
ヒメゲンゴロウは前胸背の黒紋が菱形をしています。
ブログヒメゲンゴロウの頭部.JPG

2014年5月30日追記
ヒメゲンゴロウの幼虫です。肩幅のある格好をしています。
ヒメゲンゴロウ幼虫.jpg

posted by 源五郎 at 13:18| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月07日

シマチビゲンゴロウ

国内では本州中部以北から北海道にかけて分布する体長4.5oほどの流水性のゲンゴロウです。シマチビゲンゴロウ属の他種と比較しますと、もっとも丸みがあり、また黄色みが強いという特徴があります。
産地での個体数は少なくありません。
ブログシマチビゲンゴロウ.jpg
posted by 源五郎 at 10:59| Comment(0) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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