2014年08月21日

ヤマトマルドロムシ

国内では本州から記録されているマルドロムシの仲間です。なお、マルドロムシは広い意味でガムシの仲間に属します。
体長は約1.5oと小さく、さらにその体型も相まって、まるで大きめの砂粒のように見えます。
写真の個体は、底質が砂地で、植物の多い湿地帯の岸部に生息していました。すばしっこくはないですが、意外にもトコトコとテンポよく歩きます。
ヤマトマルドロムシ01.jpg

本種はあまりにも小さく、見た目も砂粒のようなので生息地でも採集するのはなかなか困難です。今回も、炎天下のなか、地面に這いつくばって30分ほど探して2個体採れたのみでした(熱中症になりかけたので、それ以上の採集は不可能でした)。でも、見つかりにくいだけで、おそらく産地ではそれほど少ない虫ではないように思います。産地も限られているようですが、その気で探せばまだ各地に生息しているかもしれません。
posted by 源五郎 at 07:54| Comment(0) | ガムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月19日

オキナワマルチビガムシ

体長は約3mmほどで、沖縄島固有のガムシの一種です。
河川上流域の、流れが緩やかで、植物の根が垂れ下がっているような場所で見られます。
オキナワマルチビガムシ.jpg

これまで本種の産地は極めて限られ、稀種とされてきましたが、青柳(2014)によって沖縄島の中部では多産することが明らかとなりました。文献もご本人よりいただきました(ありがとうございました)。

文献
青柳克(2014)オキナワマルチビガムシ、沖縄島中部に多産す.琉球の昆虫38,175-178.

2015年6月5日追記
オキナワマルチビガムシと思われる幼虫です(間違っていたらゴメンナサイ)。
オキナワマルチビガムシ?幼虫.jpg

現地を案内いただいた青柳さん、ありがとうございます。
posted by 源五郎 at 01:02| Comment(0) | ガムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月17日

ツヤヒラタガムシ

本州から屋久島にかけて分布するガムシの一種です。体長は2.1〜2.2mmです。
体はやや細長く、体色は黒色ですが、前胸背の縁辺部や上翅の後部は褐色です。
流水域(と言っても、河川の中で流れがほとんどなく極めて浅い場所)に生息します。写真の個体も岸際の砂礫中から得られました。
生息環境が特殊で、また小型種であることからあまり目にすることはありませんが、潜在的には普通種ではないかと思っています(間違っていたらスミマセン)。
ブログツヤヒラタガムシ♀.jpg
なお、この個体は体が少しつぶれているのか、左右の上翅がずれていました。上翅がそろった個体が得られたら、また撮影し直したいと思っています。
posted by 源五郎 at 09:54| Comment(0) | ガムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月19日

シナトゲバゴマフガムシ

国内では南西諸島に分布するゴマフガムシの仲間で、体長はおよそ5〜6oです。
本種は他のゴマフガムシの仲間と同様に、浅くて日当たりの良い開放的な水域にみられ、この個体を採集した場所でもホソゴマフガムシ、ナガトゲバゴマフガムシとともに多数の個体が泳いでいました。
上記2種と比較しますと、体が大きくて丸く、かなり白っぽく感じます。

この個体は本種の雄です。
シナトゲバゴマフガムシのオス.jpg

そしてこれは上の写真の個体の交尾器です。
シナトゲバゴマフガムシのオスの交尾器.jpg

南西諸島に分布するトゲバゴマフガムシの仲間と比較しますと、中央片の先端が膨らんでいることで、膨らんでいないナガトゲバゴマフガムシと区別でき(以前に紹介済みです)、側片の先がとがることで、先が丸いオオトゲバゴマフガムシと区別できます。
ただ、この個体の側片、先が尖っているといえば尖っているように見えますし、でも丸いようにも見えなくはありません。
これぞオオトゲバゴマフガムシ、という個体の交尾器を確認してみたいなあと思っていますが、意外にもなかなか採集できないでいます。
posted by 源五郎 at 07:07| Comment(0) | ガムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月03日

チビマルガムシ

体長2〜3mmの小型のガムシです。国内では本州中部以南に分布しますが、本州では少ないようで、私は見たことがありません。一方、南西諸島では植物の多い湿地や池沼で普通に見られます。
体はやや緑がかった黒色で、背中は強く盛り上がっています。
チビマルガムシ1.jpg

チビマルガムシ2.jpg

なお、マルチビガムシという非常に紛らわしい名前のガムシもいまして、よく「どっちだっけ?」と悩みます。ちなみに、ヒメドロムシでも「ヒメツヤドロムシ」と「ツヤヒメドロムシ」、ヌマエビでも「ツノナガヌマエビ」と「ナガツノヌマエビ」という、どちらだったか迷う名前のものがいます。こういうのはいつまで経っても覚えられません(泣)
posted by 源五郎 at 08:03| Comment(0) | ガムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月27日

コクロヒラタガムシ

国内では南西諸島に分布するガムシの仲間で、体長は3〜4mmほどです。
水草の多い池沼や湿地の、水深の浅い場所でみられます。

コクロヒラタガムシ.jpg

コクロヒラタガムシ2.jpg

なお、本種はコクロ「ヒラタガムシ」という和名ですが、ヒラタガムシ属 Enochrusや、クロヒラタガムシが属するスジヒラタガムシ属 Helocharesとは異なり、コクロヒラタガムシ属 Chasmogenusに属します。
posted by 源五郎 at 00:21| Comment(0) | ガムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月01日

ヨナグニシジミガムシ

前回に続いてシジミガムシの仲間を紹介します。
このヨナグニシジミガムシは、与那国島の特産種です。この個体を採集した知人から聞くところによると、細流やしみ出し水から得られているようですが、個体数は少ないとのことでした。
ヨナグニシジミガムシ♂3-2.jpg

この仲間は本当にどれもよく似ていて、まあ、見る人が見れば外形から種の判別ができるのかもしれませんけど、私はさっぱりわかりません。産地や生息環境を聞けばある程度推測はできますが、やはり雄の交尾器を見るのが一番です。
本種の交尾器は、中央片が途中から先端に向けて広がっていて、途中で若干くびれるのが特徴です。これは、上の写真の個体の交尾器です。個人的には、なんだか上手く撮れたように思います。
ブログヨナグニシジミガムシゲニ.jpg

ところで、宮古島にはオキナワシジミガムシが、この与那国島ではヨナグニシジミガムシが分布しているのに、その間の石垣島や西表島でシジミガムシの仲間が記録されていないのは不思議ですね。
posted by 源五郎 at 12:09| Comment(0) | ガムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月30日

コモンシジミガムシ

体長2.5〜2.8oのシジミガムシの仲間です。国内では北海道から九州までと、トカラ列島にまで広く分布します。
少し古い図鑑等では「少ない」とありますが、実際は、シジミガムシの中では普通にみられるように思います。特に私は流水域の採集で本種をよく目にしています。
ブログコモンシジミガムシ.JPG

いろんなシジミガムシを並べて比較したわけではありませんが、他のシジミガムシの仲間と比べると、上翅の色が濃いように思います。ただ、やはり正確に同定するにはやはり雄の交尾器を確認するのが確実です。写真に収めていませんが、本種の雄交尾器の中央片には基部にギザギザした突起があるのが特徴です。
posted by 源五郎 at 18:39| Comment(0) | ガムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月02日

ナガトゲバゴマフガムシ

国内ではトカラ列島以南の南西諸島に分布するゴマフガムシの仲間です。
体長はおよそ5~6oです。
この仲間は、水深が浅く、植物があまりないような開放的な湿地によく見られます。採集時にすぐ飛びますし、わりと不安定な水環境を好むようです。
ブログナガトゲバゴマフガムシ♂.jpg

ゴマフガムシの中でも、本種は上翅の末端にトゲがあるトゲバゴマフガムシ亜属に属します。
ブログナガトゲバゴマフガムシ♂上翅末端.jpg

トゲバゴマフガムシの仲間は国内では5種、そのうち南西諸島には3種が分布します。これらはよく似ていますが、本種のオスの腹部の末端には、1対の突起(下の写真の赤い矢印の部分)があることが特徴です。
ブログナガトゲバゴマフガムシ♂腹部2.jpg

もちろん、オスの交尾器を確認することが一番確実です。本種のオスの交尾器中央片は細長く、先端が太くなったりしません。
どうでもよいことですけど、この交尾器の基部に空気の泡が入ってしまいました。今見ますとそれほど目立ちませんけど、撮影中はとても気になっていました。別の個体の交尾器も抜いたのですが、こちらはもっと大きな泡が入ってしまいました。
ブログナガトゲバゴマフガムシ♂ゲニ.jpg
posted by 源五郎 at 05:22| Comment(0) | ガムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月01日

ヨナグニスジヒラタガムシ

与那国島固有のスジヒラタガムシ属の一種です。
体長は4~5oで、色合いは本土に分布するスジヒラタガムシと似ています。
本種は流れの緩やかな細流に生息するようです。
ブログヨナグニスジヒラタガムシ.jpg

これはヨナグニスジヒラタガムシのオスの交尾器です。交尾器はスジヒラタガムシと比較して、より長く大きいようです。
ブログヨナグニスジヒラタガムシゲニ.jpg


posted by 源五郎 at 00:31| Comment(0) | ガムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。