2011年09月08日

エゾコオナガミズスマシ

北海道に産するコオナガミズスマシの近縁種です。コオナガミズスマシと同じく体長は6mmほどで、ぱっと見た目では区別がつきません。図鑑では、本種は「頭部の前半はしわ状に点刻が密布されている」ことで区別されるとありますが、私自身確認していません。単に、コオナガミズスマシが分布していない北海道で採集されたので本種としたものです。時間を見つけて、形態の比較をしてみたいと思います。
生息環境もコオナガミズスマシと同様で、流水域の流れが緩やかな場所にみられます。いる場所には数個体がまとまって泳いでいることが多いですが、群れているというよりは、好みの生息環境の場所に結果的に集まってきているようにも見えます。
ブログエゾコオナガミズスマシ.jpg
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2011年03月03日

ツマキレオオミズスマシ

南西諸島の止水域に生息するオオミズスマシ属の1種です。
本種も他の止水性ミズスマシと同様減少傾向にあり、例えば1990年代には至る所にみられた石垣島では、近年ほとんど見ることができなくなってしまいました。ですがその一方で、他の島ではわりとしょうもない小規模なコンクリート池でみられることもあることから、本種の好む生息環境がイマイチつかめないというのが正直なところです。
なお、南西諸島には、先日紹介しましたオオミズスマシも分布していますが、不思議なことに両種が同所的に生息しているのを私は見たことがありません。
また、南西諸島には以前紹介しましたリュウキュウヒメミズスマシが生息していますが、産地は極めて限られるものの、そこにはたいていツマキレオオミズスマシも見られます。ところが、オオミオズスマシとリュウキュウヒメミズスマシが同所的にみられることは、私自身見た記憶がありません。
これら3種は、好む生息環境が異なるようですし、またそれぞれの相性の善し悪しもあるようですが、そういった生態学的な知見を得ることができないまま、急速に姿を消しているのが現状です。
ブログツマキレオオミズスマシ.JPG

2015年1月1日追記
近年、ミズスマシの仲間は全国的に減少傾向にありますが、本種も南西諸島の各地で姿を消しつつあります。
この個体は10日ほど前に西表島で確認した個体です。残念ながら西表島でもなかなか姿を見なくなりましたので、貴重な個体と言えます。
ツマキレオオミズスマシ♂.jpg

これは本種の3齢幼虫です。
食欲は旺盛で、アカムシを与えると1日で何個体も捕食します。
ツマキレオオミズスマシ3齢幼虫.jpg
posted by 源五郎 at 00:34| Comment(0) | ミズスマシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

オオミズスマシ

オオミズスマシ属の1種で、止水性のミズスマシです。
体の縁が黄色いこと、翅に2対のトゲがあることなどで、他種との区別は容易です。
減少度合いは低いように感じますが、本種の生息地も他の止水性ミズスマシと同様に減少傾向にあります。
ブログオオミズスマシ.jpg

2013年6月11日追加
オオミズスマシの終齢幼虫です。頭部は小さく、体側には鰓突起があります。ゲンゴロウ類の幼虫と異なり、水中の酸素で呼吸するため、尾部を水面に出すことはありません。
オオミズスマシの終齢幼虫.jpg
posted by 源五郎 at 01:21| Comment(0) | ミズスマシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月01日

ツマキレオナガミズスマシ

流水性のミズスマシの1種です。
オナガミズスマシよりも一回り小さいこと、和名の由来の通り翅の会合部の末端が内側に向いていること(オナガミズスマシは翅の会合部の末端がお尻側に突き出ている)で区別できると言いますが、大きさには個体差があり、翅の形状もあくまでもオナガミズスマシと見比べればという程度にしか過ぎないと思います。ツマキレていると言っても見る角度にもよりますので、同定能力がない?私は正直それらでは明瞭な区別はできません。結局のところ、交尾器を見るのが確実です。
本種は、一般に河川の湧水があるような場所に生息すると言われています。全国的に稀な種ですが、たまたま私の通勤路の途中に多産地があり、行こうと思えばいつでも掬えますので、あまり希少な種というような感覚はありません。それに、河川で生息する種は、それほど急激に減少するとは思えないですしね。
ブログツマキレオナガミズスマシ.JPG
posted by 源五郎 at 16:27| Comment(0) | ミズスマシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月28日

オナガミズスマシ

流水性のミズスマシです。
本種の採集経験は多くありませんが、いずれも規模の小さい河川や大河川の支流でした。規模の大きな河川に生息するコオナガミズスマシやツマキレオナガミズスマシとは好む生息環境が異なるのかもしれません。
ブログオナガミズスマシ.JPG
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2011年02月27日

リュウキュウヒメミズスマシ

南西諸島に固有のミズスマシです。
各地で減少しており、中には絶滅したと考えられる島もあります。
ブログリュウキュウヒメミズスマシ.JPG

2014年1月26日追記
体の光沢は強いです。
ブログリュウキュヒメミズスマシ.jpg

リュウキュウヒメミズスマシの終齢幼虫です。観察下では植物の葉に張り付くような感じでじっとしていました。
リュウキュウヒメミズスマシ幼虫.jpg
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2011年02月26日

ヒメミズスマシ

止水性のミズスマシの一種です。
見た目は他種とよく似ていますが、明らかに小さく、体の盛り上がりが強い(平べったくない)ことで区別できます。
水草が豊富で、水質の良好な池でみられることが多いです。
ブログヒメミズスマシ.JPG

2013年11月9日追記
写真を追加しました。
ブログヒメミズスマシ2.jpg

そしてこれはヒメミズスマシの交尾器です。
この写真では、中央片が側片よりも少し短く見えますが、中央片がより強く内側に反っているためで、実際は側片とほぼ同じくらいの長さです。また中央片は先端に向かって細くはなりません。
ブログヒメミズスマシ交尾器.jpg
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2011年02月25日

コミズスマシ

止水性のミズスマシの一種です。
ミズスマシよりも小さいことが和名の由来ですが、体長には個体差があり、大きさで区別することは誤同定を招くおそれがあります。
両者を比較しますと、ミズスマシよりも光沢があり、平べったいように見えますが、あくまでも傾向がある程度で、よほど慣れた人でないと、外形からの区別は難しいでしょう(私は外形からでは区別できません)。やはり交尾器を見る必要があります。
ミズスマシの仲間はいずれも激減していると思いますが、このコミズスマシも相当危険な状態にあると思います。
しかし、同定が困難なために種ごとの生息状況の把握が遅れ、結果的に具体的な減少度合いをつかめられないという現状があります。
ブログコミズスマシ.JPG

2013年11月8日追記
写真を追加しました。
ブログコミズスマシ.jpg

そしてこれはコミズスマシの交尾器です。
中央片は側片よりも短く、先端は細いです。
ブログコミズスマシ交尾器.jpg

2015年6月3日追記
コミズスマシの終齢幼虫です。
コミズスマシ幼虫2.jpg

蛹になるために上陸すると、蛹室(泥繭)を造るために口で泥を運んで集めます。
コミズスマシ上陸前に泥を集める.jpg

蛹室の中の様子です。ゲンゴロウ類の蛹室と比べると、あまり空間がなく、きっちり収まっているような印象を受けます。また、ゲンゴロウ類の幼虫は体をよく動かしますが、本種の幼虫は観察していた限りは体を動かすことはありませんでした。
コミズスマシ蛹.jpg



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2011年02月24日

ミヤマミズスマシ

北関東から東北地方、北海道に分布するミズスマシです。
本州では、標高の高い場所にみられます。
ミズスマシの仲間はどれもよく似ていて、本種も前回紹介しましたミズスマシとよく似ています。見た感じ、ミヤマミズスマシのほうが光沢がある傾向がありますが、きちんと区別するには交尾器を見る必要があるでしょう。
ブログミヤマミズスマシ.JPG
posted by 源五郎 at 13:19| Comment(0) | ミズスマシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月23日

ミズスマシ

かつて、止水性ミズスマシの中ではよくみられた種ですが、近年は激減しています。
相当良い環境が残された場所でしか見られなくなりました。
こういう普通の生物がいなくなるというのは、もともと希少な生物が絶滅の危機に瀕すること以上に、怖さを感じます。
かつてはどこにでもいたということは、極めて良好な自然が残っている地方に出かけて感じる「すごく良い感じの場所」が、かつては都市部周辺でもあちこちに残っていたのでしょうね。
ブログミズスマシ.jpg
これはミズスマシの卵です。水草に一列に産みつけられていました。
ブログミズスマシ卵.jpg
そしてこれがミズスマシの1齢幼虫です。
ブログミズスマシ1齢幼虫.jpg
ゲンゴロウ類の幼虫と異なり、水中の酸素を用いて呼吸するため、水面に体を出す必要がありません。逆に、誤って水面に出てしまうと、表面張力で浮いてしまいます。

2013年11月10日追記
雄の交尾器の写真を追加しました。
中央片は側片よりも短く、先端は細くならないのが特徴です。
ブログミズスマシ交尾器.jpg
posted by 源五郎 at 00:27| Comment(0) | ミズスマシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする