2013年11月11日

マルミズムシ

国内では本州から南西諸島まで広く分布する水生半翅です。
開放的な止水域を好み、時として多数の個体がみられることがあります。
体長は2.3〜2.6oで、体は硬いです。
マルミズムシ1.jpg

マルミズムシ2.jpg

posted by 源五郎 at 18:46| Comment(0) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月07日

チビコマツモムシ

国内では本州(東海地方)から南西諸島にかけて分布するコマツモムシの仲間です。池沼などの止水域でみられ、他のコマツモムシ属と混泳していることが多いです。

これはチビコマツモムシを上から見たところです。前回紹介しましたコマツモムシと比較しますと、ややずんぐりしています。
チビコマツモムシ背面.jpg

そしてこれは前(少しナナメ)から見たところです。
チビコマツモムシ3.jpg

体長は4.3〜4.5oであり、コマツモムシと比較しますと明らかに小さく、特に翅の部分が短いです。また生時には翅の部分は乳白色をしています(あまり青みがからない)。
チビコマツモムシ1.jpg
posted by 源五郎 at 21:47| Comment(0) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月06日

コマツモムシ

国内では本州から南西諸島にかけて広く分布します。普通種で、池沼のほか、コンクリート製の貯水池といった止水域でよく見られます。この仲間は背面を下にして泳ぐ習性があり、オール状の長い後脚を使って中層部に浮遊しています。

これはコマツモムシを上から見たところです。
コマツモムシ背面.jpg

そしてこれは横(ナナメ前)から見たところです。背面を下にしているのがわかります。
コマツモムシ1.jpg

体長は6〜7oで、翅の部分は青みがかった白色をしています。生きた個体を写真で見てみますと、長い毛が生えているのがよくわかりますね。
コマツモムシ4.jpg

私が小学生のころは、コミズムシ類とともに多数の個体が学校のプールの角の部分にいました。本種を見ると、水泳の時間に時々手で捕まえようとするも器用に逃げられたことを思い出します。
posted by 源五郎 at 15:56| Comment(0) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月30日

ミゾナシミズムシ

国内では本州から九州にかけて分布するミズムシの仲間です。
体長は5.5mmほどで、他のミズムシ類と比べて体型はやや細いです。植物の多い池沼・湿地に生息しますが生息地は多くはありません。通常、個体数は少ないとされていますが、時々多数の個体が見られることがあります。またミズムシ類の多くは藻類食ですが、本種は肉食性であるとされています。
これは本種のオスです。
ブログミゾナシミズムシ♂.jpg

ミゾナシミズムシは他のミズムシ類と比較して、前脚が非常に長いことで区別が可能です。
これはミゾナシミズムシの前脚です。前回紹介しましたアサヒナコミズムシの前脚の形態と比較すると、違いがよくわかると思います。
ブログミゾナシミズムシ♂前脚.jpg

ちなみに、和名の「ミゾナシ」とは、吻部に横溝がないことに由来します。
ブログミゾナシミズムシ♂吻部.jpg

参考までに、これはアサヒナコミズムシの吻部です。何本かの横溝があるのがわかるかと思います。ミゾナシミズムシ以外のミズムシ類には、この横溝があります。
ブログアサヒナコミズムシ♂吻部.jpg



posted by 源五郎 at 00:25| Comment(0) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月16日

アサヒナコミズムシ

国内では本州から九州まで分布するミズムシの一種です。体長は5〜6mmほどです。普通種で、公園の池やプールなど、市街地周辺でも見られます。
アサヒナコミズムシ♂.jpg

水生半翅のミズムシの仲間のうち、体長5mmほどのSigara属、いわゆるコミズムシの仲間はどの種もたいへん良く似ていて、同定が難しいグループです。確実に同定するには、雄の右交尾鈎の形状や、前脚のペグ列を比較する必要があります

これは、本種の雄の右交尾鈎です。
アサヒナコミズムシ右交尾鈎.jpg

そしてこれが雄の前脚です。前脚にあるペグの前方1/3ほどは縁部に沿って、後方の2/3ほどは、中央付近を直線的に並びます。
アサヒナコミズムシペグ.jpg

ところで、水生半翅の仲間はとても魅力的なものが多いことから「よしっ!○○地域の分布を明らかにするぞ!」と思って始めてみたものの、まずこのコミズムシ類で壁を感じる方も多いのではないでしょうか。しかも、この他にも、チビミズムシの仲間→カタビロアメンボの仲間→ミズギワカメムシの仲間と、より難易度の高いグループが控えていますから、すべてを明らかにしようとすると、とてもハードルが高いですね。

posted by 源五郎 at 22:45| Comment(0) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月23日

ヒメセスジアメンボ

国内では奄美諸島(奄美大島・徳之島)、沖縄諸島(沖縄島・久米島)、大東諸島(北大東島・南大東島)に分布するアメンボの仲間です。国外では、東南アジアやオーストラリアなどに広く分布するのに、なぜ先島諸島で確認されないのかが不思議ですね。
体長は4〜7mmほどと小さいです。抽水植物が多く、ややうす暗い場所に生息しているようです。


これは本種の雄です(2015年2月21日、写真を差し替えました)。
ヒメセスジアメンボ♂.jpg

そしてこれは本種の雌です(2015年2月21日、写真を差し替えました)。
ヒメセスジアメンボ♀.jpg

本種はヒメ「セスジアメンボ」と名がついていますが、現在はセスジアメンボの仲間が属するLimnogonus属ではなく、オガサワラアメンボと同じNeogerris属に含まれています。
セスジアメンボの仲間は、前胸背の前葉(眼のすぐ後ろの辺り)に1対の黄紋がありますが、このヒメセスジアメンボ(およびオガサワラアメンボ)は中央に1個の黄紋があります。

参考までに、これはセスジアメンボの頭部の写真です。赤い矢印のところに1対の黄紋があります。
セスジアメンボ頭部2.jpg

そして、これはヒメセスジアメンボの頭部です。写真が悪くてわかりにくいですが、黄紋は中央に1個あるのがわかるかと思います。
ヒメセスジアメンボ頭部2.jpg

2015年2月25日追記
ヒメセスジアメンボの交尾です。
交尾.jpg

ほかの雄が、交尾しようとしている雄の上に乗ろうとしているところです。当然、この個体はこの後あきらめてどこかに行ってしまいました。
番の上に雄が乗っている.jpg

2015年4月9日追記
本種の終齢(5齢)幼虫です。幼虫は体がやや淡い色合いをしています。
ヒメセスジアメンボ終齢幼虫.jpg

posted by 源五郎 at 10:58| Comment(2) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月20日

ミズカメムシ

本州以南に分布するミズカメムシの一種です。
南西諸島では普通に見られますが、私が調査を続けている静岡県では極めて稀で、私は1個体しか採集したことがありません。本州では割合少ない種なのではないかと思っていますので、他県での状況も気になっています。
ちなみに、静岡県で採集した場所は河川の河口付近にできた湿地でした。海岸沿いを狙えば見つかるのかなあと思っていますが、南西諸島では海岸沿いでなくてもみられますので、生息環境については私自身はつかめきれていません。
体長は3mmほどで、同属他種とほぼ同じです。

これは雄です。
ミズカメムシ雄.jpg

そしてこれは雌です。雌の方が腹部が明らかに太く、肉眼でも区別できます。
ミズカメムシ雌.jpg

本種の雄の腹部第8腹板には中央に1個の突起があり、左右に1対あるムモンミズカメムシやヘリグロミズカメムシと区別できます。
ミズカメムシ雄腹部腹面.jpg
posted by 源五郎 at 08:17| Comment(0) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月12日

ミヤケミズムシ

体長8〜9mmほどのミズムシの仲間で、国内では本州から四国、九州に分布しています。
開放的な池沼に生息していますが、分布はかなり局所的です。とはいえ、生息地では高密度で生息していることが多いです。
ミヤケミズムシ雌.jpg

「植物の細かい枯死体が多い泥底で、背の高い抽水植物に囲まれた水深50cmほどの開放水面」というのが、私の数少ない採集経験での共通項ですが、分布にかなり偏りがあり、本種が選好する環境要因はよく分からないというのが正直なところです。

なお、ミズムシの仲間は同定が難しいですが、多くのミズムシ類が体長5mm以下か、もしくは10mmを超える大きさですので、本種は中途半端?な大きさですぐに見分けることができます。

後脚は遊泳脚として大きくて長いですが、体を掃除するときにも使われます。写真の個体は後脚を使って体を器用にこすっているところです。
ミヤケミズムシ雌顔掃除.jpg

2016年5月22日追記
ミヤケミズムシの終齢幼虫です。
ミヤケムズムシ終齢幼虫8326.jpg
posted by 源五郎 at 08:07| Comment(2) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月10日

ヘリグロミズカメムシ

前回紹介しましたムモンミズカメムシと同じくミズカメムシの仲間で、体長も同じく3mm程度で極めてよく似ています(両種の見分け方は「ムモンミズカメムシ」の項を参照下さい)。
ムモンミズカメムシが開放的な水面の浮葉植物のある場所で見られるのに対し、このヘリグロミズカメムシは抽水植物の根際などで見つかることが多いです。ひとつの池に浮葉植物と抽水植物の両方がある場合では、それぞれに両種がすみ分けていることがあります。

このミズカメムシの仲間は基本的には翅はありませんが、たまに有翅型の個体が見つかります。でも不思議なことに、今回採集した場所のヘリグロミズカメムシは見たところ全て有翅型でした。無翅型と比べると、色も複雑で、翅もステンドグラス見たいで、なんかカッコイイです(そう思うのは私だけ?)。

これは雄です。
ヘリグロミズカメムシ有翅型雄.jpg

そしてこれは雌です。雌のほうが体幅があり、野外でも、肉眼で雌雄の判別は容易です。
ヘリグロミズカメムシ有翅型雌.jpg

最後に、ヘリグロミズカメムシの交尾シーンです。
ヘリグロミズカメムシの交尾.jpg
posted by 源五郎 at 08:35| Comment(0) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月05日

ムモンミズカメムシ

 ミズカメムシの仲間はいずれも体長数ミリの小型種で、主に水面を生活の場としています。国内ではこれまで6種が確認されています。
 今回紹介しますムモンミズカメムシは体長3ミリほどで、国内では北海道から九州までに分布します。
 浮葉植物の上でよく見られ、体色も明るい緑色で光沢があり、保護色になっています。
この写真の個体は雌です。雄はより細く、より小さいです。
ムモンミズカメムシ♀.jpg

北海道で記録があるキタミズカメムシと、海岸に生息するウミミズカメムシを除いた近似種3種と比較しますと、まず中脚腿節の後縁に黒棘列があることで、それがないマダラミズカメムシと区別できます。

ムモンミズカメムシの中脚腿節(後縁に黒棘が並ぶ)
ムモンミズカメムシ♂中脚腿節.jpg

次に、雄の腹部第8腹板に1対の黒い突起があることで、中央に1個の突起しかないミズカメムシと区別できます。

ムモンミズカメムシ雄の腹部腹面(第8腹板に1対の黒い突起がある)
ムモンミズカメムシ♂腹部腹面.jpg

最後に、雌の腹部第9腹板に突起がないことで、突起があるヘリグロミズカメムシと区別できます。

ムモンミズカメムシ雌の腹部腹面(第9腹板に突起がない)
ムモンミズカメムシ♀腹部腹面.jpg
ヘリグロミズカメムシ雌の腹部腹面(第9腹板に突起がある)
ヘリグロミズカメムシ♀腹部腹面.jpg
posted by 源五郎 at 15:52| Comment(2) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする