2015年04月19日

タカアシガニを食べる

タカアシガニは世界最大の節足動物です。静岡県伊豆半島(西伊豆方面)では名物として、旅館や料亭で高級食材として用いられています。
それに対し、私の故郷遠州地方(静岡県西部)では、それほどまとまって採れないことに加え、名物とされていないことから漁獲されても高値で取引されることはありません。
先日のこと、私の両親から「あんまり大きくなかったけどヘイケ(平家蟹=タカアシガニの地方名)を1匹180円で買ってきた」という連絡がありました。
180円…いくら浜値とはいえ、デパ地下の鮮魚コーナーにたまに置いてあるサワガニより安いんじゃないかと思うような値段です。
このタカアシガニですが、私自身、幼い頃食べたことがあるものの、あまり美味しいという記憶がありません。でも、改めて食べてみたら美味しいかもしれませんので、さっそく送ってもらいました。
送られてきたタカアシガニの足はすでにゆでられていましたが、殻からずるっと肉を引き抜き、コンロで焼いてみました。そして出来上がったのがこれです。
焼タカアシガニ.jpg

さすが、世界最大と言われるだけあって、小ぶりの個体であっても、食べごたえは十分です。
で、さっそく食べてみましたが、「うん、まあ、まずくはないけれど…」というのが感想でした。料理法にもよるかもしれませんが、なんというか、カニの旨味が足りない気がします。

個人的には、遠州地方で採れるカニで言えばササガニ(ガザミの地方名)ついで上等兵(ジャノメガザミの地方名)が好きですね。

でもネットで調べてみますと、タカアシガニも「美味しい」という評判も多いです。一度、美味しく料理されたタカアシガニも食べてみたい気はします。
posted by 源五郎 at 13:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月06日

2015年04月04日

ドブガイモドキの計測

ドブガイモドキは、イシガイ類の中で国内では最も新しく記録された種です。
これまでのところ、石垣島と福岡県でのみ確認されていますが、本種が在来なのか外来なのかは明らかになっておりません。もし在来であれば産地が極めて限られる希少種ということになりますし、逆に外来であれば日本にいてはいけない種ということになります。

この写真の個体は石垣島産です。
ドブガイモドキ成貝.jpg


確たる根拠はありませんが、「石垣島の個体群は外来」、「福岡県の個体群は今のところどちらとも言えないけど在来かもしれない」というのが個人的な見解です。石垣島の個体群が外来ではないかと考えている理由としては、@生息地の近くにある貝塚からは本種の貝殻が見つかっていない(そこそこ大型の種なので、食べられてもよさそう)、A地元の方の多くは本種の存在を知らず、地方名もない(シレナシジミやキバウミニナ、マルタニシなどの大型淡水・汽水貝類には食用としての利用もあったことから地方名がある)B西表島には産せず、外来生物が多い石垣島で局所的に見つかっている、ことがあげられます。

とは言っても、以前に本種を食べてみたことがあるのですが本種はものすごくまずく、昔から食用にされていないことも考えられますので、上の仮説もまったく自信はありません。
(以前、淡水二枚貝を食べた話を載せましたがそれはこのドブガイモドキのことでした)
http://gengoroh.seesaa.net/article/269127932.html

さて、在来にしろ外来にしろ本種の生態学的知見は乏しいことから、7年前より年に一度、石垣島の個体群の成長を調べています。毎年3月末をサンプリング時期としていることから、今年も3月末にサンプリング、4月初旬に計測をしました。

地元の高校の先生や生徒さんにも協力いただきながら、貝を採集し、体長や体重を測定後、マーキングを施して現地に戻すことを毎年続けています。7年前にマーキングした個体も少数ですがまだ確認できますし、これまでの計測も1800個体を超えました。

これは計測とマーキングを終え、現地に戻される前のドブガイモドキたちです。
ドブガイモドキ.jpg

現地で泥の中から手探りで貝を探し集め、一度に数百個体の貝を計測して前年までの大きさと比較する作業は、たいへんですがとても楽しいです。そして調べれば調べるほど明らかになることも多いですが、それ以上に疑問も出てきます。どこかで区切りをつけて、とりあえず分かっていることを公表しなければと思っています。
posted by 源五郎 at 22:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月03日

イトアメンボ

体長11〜14mmであり、イトアメンボの仲間の中では大型の種です。
国内では、本州、四国、九州と奄美大島までの南西諸島に分布しており、かつては普通種とされていましたが、現在も生息が確認されている場所は極めて限られています。
その理由として、過去には、近似種ヒメイトアメンボ(こちらは現在も普通種)をイトアメンボと間違えて報告されていたことが考えられます。また、古い時代の標本の中にイトアメンボが残されていた事例もあることから、近年になって本種の生息場所が減少していることも間違いないでしょう(しかし、減少要因は明らかではありません)。

ところで本種を含むイトアメンボの仲間は、じっとしている時には脚を曲げたり伸ばしたりと腕立て伏せみたいな仕草をします。あれはどのような意味があるのでしょうか?

これはイトアメンボの雄です。
イトアメンボ雄.jpg

そしてこれが雌です。
イトアメンボ雌.jpg
posted by 源五郎 at 00:50| Comment(0) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月25日

2015年02月21日

2015年01月21日

アマミアメンボ

南西諸島に分布するアメンボ(ナミアメンボ)の亜種です。
個体数も多く、開放的な水域で普通にみられます。
アメンボとは腹部の形状や触覚の節の長さの比などで区別されます。そのような写真が撮れましたらまた紹介したいと思います。

これは長翅型の個体です。
石垣島産アマミアメンボ長翅型.jpg

そしてこれは微翅型の個体です。
石垣島産アマミアメンボ微翅型.jpg

posted by 源五郎 at 00:54| Comment(0) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月03日

八重山へA

前回の続きです。
石垣島では河川でテナガエビを探しました。
特に調査研究をしているわけではありませんが、テナガエビの仲間はカッコよくて生息地にはつい足を運んでしまいます。

どこにでもいるコンジンテナガエビ。写真の個体は小さいですが、日本最大のテナガエビです。
八重山17.jpg

河川上流に生息するコツノテナガエビ。
写真の個体は幼体です。成体になると、第二胸脚(ハサミ脚)がグローブのように太くなるカッコイイテナガエビです。
八重山19.jpg

いつ採集しても嬉しいのがこのツブテナガエビ。河川の流れの早い瀬などに生息していますが、数が少なく一度に複数見られることは稀です。オレンジと緑のストライプが綺麗です。
八重山15.jpg

河川下流域の、水深が浅く流れがある場所の石の下にいるネッタイテナガエビ。生息環境さえ掴んでしまえば容易に見つけることができますが、個体数は多いわけではなく、これも見つけるとちょっと嬉しいテナガエビです。
八重山16.jpg

そして今回一番嬉しかったのは、この(多分)カスリテナガエビです。ネッタイテナガエビとほぼ同所的に見られました。形態もよく似ています。
日本産テナガエビ類の分布状況がまだ明らかになっておらず資料も乏しかった20年ほど前、カスリテナガエビやネッタイテナガエビにはまだ和名もなく、私は両種を区別できず採集していました(模様やハサミ脚の形態が違う個体がいるなあとは思っていましたけど)。2種が混じっていることが分かってからは、探してみてもネッタイテナガエビばかりで、カスリテナガエビを見つけることがなかったのです。今回、思いがけず採集することができました。
八重山20.jpg

このほか、ミナミテナガエビ、オオテナガエビも見ることができましたので、テナガエビに関してはなかなか良い成果でした。
ただ最近、かつては特別珍しい存在ではなかったヒラアシテナガエビを見ることができません。これもとてもカッコイイテナガエビですのでいつかまた採集してみたいです。
posted by 源五郎 at 09:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月02日

八重山へ@

昨年(と言ってもわずか10日ほど前)のことになりますが、2014年12月18〜21日まで水生昆虫の生息状況調査のために八重山の石垣島・西表島に行ってきました。
今回はその調査の際に見られた生き物についていくつか紹介します。

この時期によく見られるのがサキシママドボタルです。大型のホタルで、民家の周辺にも多いのでしばしば目にします。
八重山02.jpg

前胸背(オレンジのところ)の前縁に、透明な「窓」が1対あるのがわかります。これがマドボタルの由来です。
八重山03.jpg

このほか、この時期によく見られる生物としてはヤエヤマアオガエルが挙げられます。繁殖のため水辺に移動しようとする個体が、夜間、道路にたくさん出てきます。このカエル、前から見るととても可愛いのでつい撮ってしまいます。

この個体は少しキリッとした顔をしています。
八重山10.jpg

この個体はキョトンとした顔してます。
八重山11.jpg

この個体もキョトンとした顔をしていますね。それぞれ愛嬌があります。
八重山09.jpg

田んぼで見つかったヤエヤマイシガメの幼体。
ヤエヤマイシガメ.jpg

小規模な池で見つけた(多分)スグカワニナ
このカワニナは全国的に見ても生息地は限られているのではないかと思います。
スグカワニナ.jpg


posted by 源五郎 at 01:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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