2015年01月03日

八重山へA

前回の続きです。
石垣島では河川でテナガエビを探しました。
特に調査研究をしているわけではありませんが、テナガエビの仲間はカッコよくて生息地にはつい足を運んでしまいます。

どこにでもいるコンジンテナガエビ。写真の個体は小さいですが、日本最大のテナガエビです。
八重山17.jpg

河川上流に生息するコツノテナガエビ。
写真の個体は幼体です。成体になると、第二胸脚(ハサミ脚)がグローブのように太くなるカッコイイテナガエビです。
八重山19.jpg

いつ採集しても嬉しいのがこのツブテナガエビ。河川の流れの早い瀬などに生息していますが、数が少なく一度に複数見られることは稀です。オレンジと緑のストライプが綺麗です。
八重山15.jpg

河川下流域の、水深が浅く流れがある場所の石の下にいるネッタイテナガエビ。生息環境さえ掴んでしまえば容易に見つけることができますが、個体数は多いわけではなく、これも見つけるとちょっと嬉しいテナガエビです。
八重山16.jpg

そして今回一番嬉しかったのは、この(多分)カスリテナガエビです。ネッタイテナガエビとほぼ同所的に見られました。形態もよく似ています。
日本産テナガエビ類の分布状況がまだ明らかになっておらず資料も乏しかった20年ほど前、カスリテナガエビやネッタイテナガエビにはまだ和名もなく、私は両種を区別できず採集していました(模様やハサミ脚の形態が違う個体がいるなあとは思っていましたけど)。2種が混じっていることが分かってからは、探してみてもネッタイテナガエビばかりで、カスリテナガエビを見つけることがなかったのです。今回、思いがけず採集することができました。
八重山20.jpg

このほか、ミナミテナガエビ、オオテナガエビも見ることができましたので、テナガエビに関してはなかなか良い成果でした。
ただ最近、かつては特別珍しい存在ではなかったヒラアシテナガエビを見ることができません。これもとてもカッコイイテナガエビですのでいつかまた採集してみたいです。
posted by 源五郎 at 09:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月02日

八重山へ@

昨年(と言ってもわずか10日ほど前)のことになりますが、2014年12月18〜21日まで水生昆虫の生息状況調査のために八重山の石垣島・西表島に行ってきました。
今回はその調査の際に見られた生き物についていくつか紹介します。

この時期によく見られるのがサキシママドボタルです。大型のホタルで、民家の周辺にも多いのでしばしば目にします。
八重山02.jpg

前胸背(オレンジのところ)の前縁に、透明な「窓」が1対あるのがわかります。これがマドボタルの由来です。
八重山03.jpg

このほか、この時期によく見られる生物としてはヤエヤマアオガエルが挙げられます。繁殖のため水辺に移動しようとする個体が、夜間、道路にたくさん出てきます。このカエル、前から見るととても可愛いのでつい撮ってしまいます。

この個体は少しキリッとした顔をしています。
八重山10.jpg

この個体はキョトンとした顔してます。
八重山11.jpg

この個体もキョトンとした顔をしていますね。それぞれ愛嬌があります。
八重山09.jpg

田んぼで見つかったヤエヤマイシガメの幼体。
ヤエヤマイシガメ.jpg

小規模な池で見つけた(多分)スグカワニナ
このカワニナは全国的に見ても生息地は限られているのではないかと思います。
スグカワニナ.jpg


posted by 源五郎 at 01:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月01日

「ツマキレオオミズスマシ」に写真を加えました。

別カットの成虫と3齢幼虫の写真を加えました。
http://gengoroh.seesaa.net/article/188620817.html
posted by 源五郎 at 00:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月31日

2014年12月14日

タイワンマツモムシ

国内では沖縄島以南に分布するマツモムシの仲間です。
開けた場所よりも、木々に囲まれた薄暗い場所を好むようです。山間部の、流れがほとんどない沢のたまりなどでよく見られます。
生時の体色はシルバーメタリックでカッコイイです。
タイワンマツモムシ♀2.jpg

卵は、水草などに1個ずつ産み付けられます。
タイワンマツモムシ卵.jpg

これは終齢幼虫です。
本州などに分布するマツモムシと同様、幼虫は薄緑色をしています。
タイワンマツモムシ終齢幼虫.jpg

posted by 源五郎 at 23:43| Comment(0) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月21日

Hydrometra gracilenta

国内では青森県でのみ確認されているイトアメンボの仲間です。和名はまだありません。
体長は約6〜8oで、ヒメイトアメンボよりも小さく体型も寸づまりな印象を受けます。

これはオスです。
イトアメンボ属の一種♂.jpg

そしてこれはメスです。
イトアメンボ属の一種♀1.jpg

本種の採集に際して、貴重な情報を下さったUさんとMさんに御礼申し上げます。
posted by 源五郎 at 00:04| Comment(0) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月19日

アンガスナガケシゲンゴロウ

国内では北海道のみに分布するナガケシゲンゴロウ属の1種です。
体長は約2.5oと他のナガケシゲンゴロウ属と比較して小さく、また個体数も少ないことから採集は容易ではないようです。
アンガスナガケシゲンゴロウ.jpg

改訂版の図説日本のゲンゴロウでは、本種の標本写真はやや灰色がかかって見えましたので、生体を見たときに、褐色みが強いことに驚きました。

私自身は本種を採集したことがありません。この個体を送っていただきましたMさん、Hさんありがとうございました(実名を載せて良いものかどうかわかりませんでしたのでイニシャルとさせていただきました)。

北海道では、採集してみたい水生昆虫がまだおりますのでいつかまた行ってみたいです。
posted by 源五郎 at 09:55| Comment(1) | ゲンゴロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月17日

浜松へ

もう1週間前のことになりますが、ある視察を依頼されて、静岡のT比良さんと浜松に行ってきました。
少し早めに着いたので、近場で少し採集することにしました。車を走らせていると、道端に埋め立て中の水たまりが・・・。早速網を入れてみます。

水たまり.jpg
まあ、一見して良さそうな場所ではありませんでしたが、実際、水生甲虫はあまり見られませんでした。
採れたのは、チビ、チャイロチビ、ホソセスジのゲンゴロウ3種と、マルヒラタ、ルイスヒラタのガムシ2種のみ。でも、まあ、マルヒラタは他所ではあまり多い種ではありませんからちょっと嬉しいですね(浜松沿岸域ではわりと普通ですけど)。それから、チャイロチビはものすごくたくさんいましたけど、大きさが中途半端なのか、模様が変わっているからなのか、いつ見てもレアっぽい雰囲気があり、一瞬ですが「え、これ何?」とテンションが上がってしまいます。

さて、もう少し時間が余ったので、今年の5月にコミズムシやオモナガコミズムシ、ホッケミズムシが採れた池に行くことにしました。
ところが・・・

池11月10日の様子.jpg
なんと、水面をびっしりアカウキクサ?が覆っていました。かつてはこんなことなかったのにと、かなり残念に思いました。

5月20日の様子.jpg
ちなみに、5月はこんな感じだったのです。

何もせず帰ろうと思いましたが、T比良さんが一網目でなんとキタノツブゲンゴロウ(!)を採集しました。
一気にテンションが上がりましたが、結局キタノツブはその1個体のみでした。
何とかムツボシツヤコツブゲンゴロウとルイスヒラタを数頭得ただけで他はほんとに採れませんでした。
ミズムシ類はあの環境では住めないでしょうし、他の水生昆虫もかなり厳しい状況になっていると思います。

そんなこんなで、視察の時間になり採集は終了。目立った成果はありませんでしたし、アカウキクサは残念でしたが、でも現場に出るといろいろな発見がありますし、やっぱり楽しいですね。



posted by 源五郎 at 00:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月24日

ケチビミズムシ

国内では南西諸島に分布するチビミズムシの仲間で、日当たりの良い池沼に生息しています。体長は3oほどで、他のチビミズムシの仲間と比べると少し大きく感じます。
ケチビミズムシ3.jpg

写真では分かりにくいですが、その名の通り、翅には白色の毛が散在しているのが特徴です。
ケチビミズムシ2翅アップ.jpg
posted by 源五郎 at 01:35| Comment(0) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月23日

ケシミズカメムシ

体長2oほどの水生半翅で、国内では本州以南に広く分布します。主に止水域の湿った岸際でみられます。
ケシミズカメムシ3.jpg
posted by 源五郎 at 17:12| Comment(0) | 水生半翅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする